Android (Galaxy J SC-02F) から iPhone (iPhone 8)に乗り換えてみて(2018春)

カナダ生活開始の前に乗り換えてみて、カナダ生活も1カ月を超え、ぼちぼち半年が経過したので、自分用まとめもかねていろいろ書いてみる。

良かった点

ポケットから出す→カメラアプリ起動→撮影までが早い

写真が綺麗かどうかより、いかに素早く撮影できるかどうかは、私にとっては超重要。 この点では、iPhoneは世界トップクラス。
画質についても、強力なCPUが鬼のように処理してるからか、大抵の状況で 必要十分にきれい。2013発売のGalaxy Jと比較するのは無茶な話ではあるが、体感で100倍は違う。 これは予想通りで、◎

メジャーな国の認証を取っていて対応バンドも多い

海外に頻繁に行く人には重要なポイント。日本のアップルストアで購入したiPhone8は、
日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ
の技適を取っていた。今のところ、これらの国以外に行く予定はないので、◎
ただし、前に買ったiPadPro(9.7)は、はるかに多くの国の認証を取っているので、 それに比べれば残念なのだが、まあ許せるレベル。 というか、ハイエンドのAndroidスマホはなぜ国別にモデルが細かく分かれてしまってるのか、非常に残念である。

AppleStoreは国変更に対応している

むしろ、GooglePlayStoreが対応していないことが腐っているのだが、とにかくストアの国を変更できる。国によってDLできないアプリがたくさんあるので、この機能も海外との行き来が多い人には重要。
たとえば、今回の日本出張では、新幹線のEXICアプリをアップデートするのに、ストアの国を日本に変える必要があった。変更はやや面倒なうえ、変更すると正確になにが起きるのか、どれだけ調べてもよく分からないが、とにかく変更できないよりははるかによい、◎

大型のキラーアプリがあった

これは私の特殊事情かもしれないが、Androidにはない大型のキラーアプリがある。 何とは言わないが、iOSにしかないんだから、それを使いたい人に選択肢はない。

充電が早い

付属の5W小型ACアダプタではダメだが、iPad用12W充電器なら、充電は早い。 体感で倍くらい早い。 早いに越したことはないので、◎

モバイルSuica対応

Androidでも対応機種はあるが、限られる。 最近は東海道新幹線もモバイルSuica対応のスマホで乗れるようになった。 普通に考えて、東京で生きていくのにモバイルSuicaは必要ではないかと。よって、◎

CPUがパワフル

実際のところGalaxy Jがすでに十分速かったので(カメラ以外)、 それほど体感の差は感じない。 が、とにかく速いに越したことはないので、〇

指紋認証

iPhoneXからはなくなったが、これは早いときはまじで早くて便利。
認識率がもっと高ければ素晴らしいんだが、微妙に指が濡れているときなど、認識しないときはマジでしない。
ので、〇

位置情報、モバイルデータ通信などの権限をアプリごとにいつでも制御できる

ユーザーに自由度を許さないiOSの、非常にiOSらしくない機能。いや、サードパーティアプリもAppleから見れば「ユーザー」だということだろうか。何せ、できることが多いのはいいことなので、〇

ファイルのセキュリティモデル

iOSもAndroidも、アプリごとに別ユーザ(システム上の)権限で走るのは一緒。 ただAndroidには、どのユーザでも読み書きできるフォルダが存在する(ので、microSDなどでデータを共有できる)。iOSには基本的に、どのユーザでも読み書きできるフォルダというものは存在しない。よって、セキュリティ的にはiOSのモデルのほうが強いと思う、たぶん。

システムの安定性

よく分からないハングっぽい挙動が、Androidより少ない気がする(皆無ではない)。 が、そもそも無料アプリの質・量が低いので、入っているアプリが少ないことが理由なだけかもしれない。なんにせよ、安定しているのはいいことだ。

防水防塵

iPhoneだけに限った話ではないが、とにかく防水防塵というのは安心。

悪かった点

(注)ここから毒舌調になります。苦情は受付けませんw

キーボードでのカーソル移動

私はスマホもQWERTYで使う人なのだが、矢印キーがない。じゃ、入力を修正するとき どうするのかというと、修正したい部分を長押ししてルーペみたいのを出して、 それでカーソルを動かす。スマホから長文を入力する気が完全になくなる。 最悪。

ホーム画面のアイコンの位置を自由に動かせない

ちょっとAndroidユーザーには何言ってるか分からないかもしれない。 正確には、順番は自由に選べるが、かならず詰めて並ばされるということ。 というわけで、たとえばアプリを削除すると、そのアプリより後ろにあるアプリアイコンの配置がどかっと変わる。
なんでこんなしょうもないことが、iPhoneにはできないのか、さっぱり分からない。 最悪

マナーモードの状態を画面で確認できない

正確にはiPhoneにはマナーモードはないのだが、細かいことは置いておいて、 その状態を画面で確認できない。
物理スイッチがあって、それのみ。
いつも忘れる。
私に電話なりメッセなりを送ってもすぐに返事がこない理由の20%くらいはこれです。
なんでこんなしょうもないことが、iPhoneには(以下略)。最悪

キーボードでの数字入力

未だに挙動を理解しきれてないのが、iPhoneでのテンキー入力。 電話番号押すときなど、テンキー入力になるときがたまにあるが、 ほとんどの状況で、テンキー入力画面にいけない。 ひょっとしたら私がまだ知らないだけかもしれないが、とにかく数字の入力が面倒。
なんでこんなしょうもない(以下略)。最悪

ロック画面の時計

スマホのロック画面といえば、時計。それ以外の機能もごちゃごちゃつけれるようだが、私はロック画面には時計しかいらない。 が、iPhoneのロック画面のデザインはApple様が決めること。 今以上に大きな時計をロック画面に表示したいと思う人は、とりわけ、今日の日付を確認しようと思って、時計の下に小さく表示される日付を見るのがつらい老眼組は、デカい8Plusを買ってください。
なんでこんな(以下略)。最悪

システム情報がアプリから取れない

たとえば、今GPSが何個の衛星を捉えているのかを表示するアプリがAndroidにはある。 そんなrootレベルの情報は、iOSは決してアプリには渡さない。
「難しいことはいいから、おめーたちは俺(Apple)が教える位置情報だけ使っとけ」
ということね。
ちなみにGalaxyJには、気温・湿度・気圧・加速度・明るさ・磁界などのセンサーがあり、そのすべてを表示するアプリがあった。とても便利だったのだが、そしていくつかのセンサーは物理的にはiPhoneも持ってるはずだが、見れない。便利だった機能が使えなくなった、ということなので、これは 最悪。

テザリング(iOSではパーソナルHotSpotと呼ばれる)の挙動が不審

テザリング中にiPhoneをいじってはいけない。
勝手に接続がぶち切られる。
たとえば喫茶店でPCでメールを書いていて、スケジュールを確認しようとスマホのカレンダーアプリを起動すると・・・テザリングがぶち切られて、PCからメールを送信できなくなる。 iOSがテザリングを切断するロジックは、未だに解明されていないようだ。 テザリングがONのまま放置されることを異様に警戒しているのだろうか? テザリングで繋げて1分も経たないうちにぶち切られるその挙動は、本当に意味不明。最悪。

音楽管理が致命的に終わってる

いや、iTunesストアから買った音楽しか聴かない人には問題ないのだろう。 MP3のIDタグで、 「初音ミク」は『アーティスト』なのかどうかを、きちんと管理するマメさ(とボカロに対する愛?!)に溢れている人も問題ないのかもしれない。
とにかく、音楽をファイル名とフォルダ名で管理することができないのだ。 面倒なのではなくて、できない。 (なにやら外部アプリを入れてそっちで管理すると、やれないこともないらしい)
私はあまりスマホで音楽を聴かない人だったのが、iPhoneへ移行したのを機に、 完全にスマホで音楽を聴かない人になった。ちなみに車で音楽を聴くためだけに、古いAndroidタブレットが車に常駐している(笑)

バッテリーログ機能が不可能

最初はアプリの問題かと思ったが、どうやらiOSのバックグラウンドアプリの制御の問題の模様。「過去1週間分の10分ごとのバッテリレベルをすべて記録する」というアプリは、iOS11.3.1では作れないのだと思う。なぜ10分ごとにメールはチェックできるのに、バッテリーレベルはチェックできないのか不明だが、とにかくそれっぽいアプリを試したが全部ダメだった。

ホームとウィジェットの自由度の低さ

Android(のヘビー)ユーザーは、Launcherも弄っていることと思われる。 iOSには、そんな自由度はない。また、ウィジェット的なものはあるが、Androidのそれとは次元が違う。なければないで、生きてけないほどではないので、△

画面が小さいくせに重い

iPhone8は4.7インチだが、その画面サイズの大抵のAndroidスマホよりは重いんじゃなかろうか。まあ文句いいながらも使えてるので、△

APNを手動で設定できない(SIMによるらしい)

海外で便利なiPhone、のはずだが、格安SIMも使う場合には、この部分は要注意。
日本に帰ってくる→日本の格安SIMをさす→Docomoの電波をつかむ
までは一瞬だが、データ通信するためにはAPN設定が必要。しかし、プロファイルをDLしないと、APN設定ができない。つまりWiFi環境でプロファイルをDLするまでは、データ通信はできない。そして、日本の格安SIMのプロファイルが有効だと、今度はカナダでデータ通信できなくなるので、削除する必要がある。面倒である。これはSIMの問題と言えなくもないが、Androidは手動でAPN入力できるので、やはりiPhoneのデメリットといえる。

予測入力が残念

これはむしろ、Google日本語入力が素晴らしかった、ということなんだと思う。△

無料アプリの質と量が低い:Androidとは比較にならない

Androidでヒマつぶしによく遊んでいたゲームの大半は、私の手元から消えてしまった。
そして、iPhoneで新たに参加したゲームは・・・1つもなかった。
iOSアプリを作って公開するのは、Androidよりお金がかかるので、開発者からすればやむを得ないと思われるし、今後もこの状況は続く。その分審査も厳しくて、危険なアプリが少ない、と信じることにして、△

Thunderbolt端子

世界のUSB端子は type-C で統一すべきでしょう。
過去の資産などもあるので、理解はするが、最近iPhoneを使い始めた私には、ただただ面倒なだけ。

ガラス製の本体

重い、割れる、私にとってはデメリットしかない。 (いや、私のiPhone8はまだどこも割れてないですよ)

microSDが使えない

iPhone8って、4K動画が撮影できるんですって・・・どうしろと?!

まとめ

「海外で安心・カメラが高速・キラーアプリが使える・モバイルSuicaも使える」
ということを追求した結果
「入力が不便になった・細かいことが色々できなくなった・画面が小さくなった」
という感じです。
数年後に、このままiPhone生活をしてるか、Androidに戻してるか、どっちかを予測しろと言われたら、たぶんAndroidに戻してると思います。

なにやらiPhoneをけなしまくってますが、実際のところそんなに不満なわけでもないです。 カメラに関しては、Galaxy Jの100倍は良くなったし、キラーアプリを手放したくないし。

ちなみにこの記事は、スマホとしてのAndroidとiPhoneの比較です。AndroidタブレットとiPadの比較じゃないです。iPadは素晴らしいタブレットで、今後当分の間私も使うと思います。
逆に言うと、iPadが気にいったから、スマホもiPhoneにしよう、ってのは危険です!

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