マナド、ブナケン旅行記(2003年5月) 本編

成田からシンガポールへ

やー、やっぱSARSの影響は偉大です。成田空港ガラガラです。あんなにガラガラの出国審査カウンターは生まれて初めてみました。私の乗る便は、 LAから成田を経由してシンガポールへ向かうというご苦労様な便だった模様で、成田から乗る客は20人くらい。しかも外人ばっか。最初ゲート間違えてんの かと思いましたよ。

もちろん飛行機に乗ってみたら、なかもガラガラ。見渡す限り空席です。左右に誰もいないどころか、前後3列で乗ってるのは私だけみたいな状態。
「まあそらこの状況じゃキャンセルしたくもなるよなあ」
と妙に同情してしまった。

シンガポール到着後、乗り換え時間が8時間以上ある。タバコの吸えないシンガポールなんかに入国したくないので、空港で寝る。隣で寝てたおばさんが、やばい感じの咳を連発してて、そういやシンガポールはSARS大流行なんだよなあ、などと感慨にふけりつつ寝るw

朝起きて、日本に手紙を書く。空港内の郵便局から絵ハガキを出したのだが、後で聞くと届いてないとか。暇だったから気合い入れて文章考えたのに、悲しすぎる(涙)


Manado到着

なんだかんだで、Manadoに到着。到着するや否や、白衣とマスクで完全装備の集団が我々をお出迎え。どうやら、シンガポールからやってくる人間は、 SARSの疑いがあるため、徹底的にチェックする気のようだ。それにしてもあんな格好でこなくても・・・X-FILEで宇宙人解剖してるシーンを連想しま したよ・・・

さて、無事にインドネシアに入国し、例によって強引な客引きによって市街地まで連行される。Manadoはスラウェシ島の中では最大級の街で、ごっ ちゃごっちゃぐっちゃぐっちゃの汚い街である。ちなみに空港から市街地&港までは、車で1時間くらい。マナドは最近急成長してるらしく、交通渋滞がひどい らしい。

Manado
マナドにて。比較的綺麗目だった海沿いの道。

ここまで連行されて、ブナケン島までの往復船代と、3泊の宿を決める。事前の調査よりちっと 高め(空港から島まで往復+3泊9食で、たしか$150くらい)だったが、もうはやく現地で泳ぎたいので、OKする。OKしてから、まだ船が来てないか ら、とかいって散々待たされた挙句、夕方ごろにようやく船が来た。死ぬほど暑い。もうどこにでも連れて行ってくれ状態・・・

ついにブナケン島到着!

sunset
みよ! この美しい夕日を!!

船、つーかボートに乗って、港を出た頃、ちょうど日が沈みだした。うう、夕日が死ぬほど綺麗だ(号泣; 「写るんです」の高画質版で必死に写真をとる。マトモなカメラを持って行かなかったことを、激しく後悔。ボートには客は私だけのようだ。

私:「夕日が綺麗ですねえ」
ボートのおっさんA:(無言で仕事をする)
ボートのおっさんB:(ニコニコ) 
私:「・・・」

もはや説明するまでもないであろう。彼らには英語は通じないのだ。客は私一人。暮れ行く夕日。行く手には広大な東シナ海。

「ま、こんな綺麗な海で死ねるなら、それもありか・・・」

などとアホなことを考えている間に、ボートは1時間ほどでブナケン島に到着した。

海から
私の泊まったバンガローを海側から見る

どうやらあれが目的地らしい。ふと下を見ると・・・ やばいです! やばいくらいに透明な海です。船の上から、5mくらい下の珊瑚がばりばり見えます。いやまじで、こんな透明な海は生まれて初めてです。来て良かった(涙;

ボート
これがそのボート

こういう入り江みたいなとこに、がすんと接岸?させて、あとは歩いて岸まで行きます。浅いといっても、水深50cmくらい。短パンがびしょびしょですが、そんなことは気にしない。海が綺麗すぎる・・・

部屋
私の泊まった部屋

はっきり言って、身分不相応なくらいいい部屋でした。室内にはでかいダブルベッドが・・・なんでこんなとこに、私は一人で来てるんでしょうか?? その疑問は、この旅行記全体を通じて、考えないことにしましょう(爆;

さてブナケン島は、インドネシアが誇る環境保護されまくりの国立公園ですが、ブナケン島に自然が残された理由は主に

  1. スラウェシ島との間に非常に深い(1000m以上と言われる)海溝がある
  2. 井戸がなく、真水は雨水をためるしかない

の2点があげられます。1はともかく、2は標準的日本人感覚からすれば、かなりキテますね。海入って真水のシャワー浴びれないというのは、あまりにも厳しいものがあります。そういうわけで、部屋のバスルームを大公開。

風呂
バスルーム

このでかいバケツが生命線です。便器はまっとうに水洗のように見えますが、上水道すらない島に下水なんかあるわけありません。排泄物は自分でバケツで流し てください。手動水洗トイレです。写真では影になってる部分に、蛇口があって、そっから真水がでます。雨水をろ過した水なんで、たまに葉っぱやら小枝やら が混ざってますが、真水です。ありがたいです。前の日の降水量によって、真水の出る勢いが明らかに変化します。自然と共に生きていることを実感できます。 向こう側の扉の張り紙には

Has it been raining yesterday ?   Save fresh water !

と書いてました。英語の勉強にもなりますw

ブナケンの海

そらもう綺麗ですよ。綺麗ですがな。めちゃめちゃ綺麗やっちゅうーの。でもいかんせん水中カメラを持っていない私に、その綺麗さをお伝えすることはできません。その代わり、私も生まれて初めてみたマングローブの写真をいくつか。

マングローブ1
マングローブ林
水はもちろん海水。この林の向こう(左側)には、泣くほど綺麗な珊瑚の海が。

マングローブ2
岸とマングローブ林との間に、なぜかこのくらいの隙間があって、ここをボートで往来する。極楽浄土

自分
この無謀旅行の主人公

呆けた顔して笑ってますな。ま、そんなことはともかく、この後ろにみえる森みたいのは、巨大なマングローブ林で、満潮時には水深1mくらいのとこか ら、マングローブがにょきにょき生えてえ状況になります。その狭いとこをスノーケリングで掻き分けるように進むと、小さい魚やらウツボやらがいっぱい。水 中の林ってのは、TVと かでよく見るけど、実際に潜ってみると、幻想的で非常にいい感じであった。

ブナケン島の文化

せっかく来たので、ブナケンの村とかも行ってきました。ブナケンでは、電気はあるものの、PM6-AM6の夜間しか使えず、昼間は停電させるらしいです。これは伝統的生活を守るために、島民の意思でそのようになってるらしいです。

宿
宿の、海と反対側にはこういう道があります。

道

でもって、道をてくてく散歩してると、左右には野生だか栽培してるのか微妙な感じの(たぶん栽培だと思うんですが)、バナナの木があって、バナナが なってました。道の向こうにいるのは牛(!)で、歩いてたらすれ違いました。牛が一人で道あるいてるあたり、異国情緒炸裂です。あの牛は迷子なのか? 散歩? それともおつかい?(笑;

海辺
夕焼けの海辺でビーチバレーを楽しむ子供達

この一枚は、写真とったときは会心の一枚だと思ったのですが、現像してみたらダメダメでした;; でもくやしいので掲載。
ここはブナケンの村の外れにある砂浜で、この写真では分からないものの、夕焼けがめっちゃ綺麗なんですわ。南の海の夕焼けって、海のグリーンが空にうつっ て、オレンジ、グリーン、ライトブルー、ダークブルーって感じのグラデーションになるんですな。知ってる人なら分かると思います。知らない人は、要するに 綺麗な夕焼けだったと思ってください(^^; そういう状況です。
でもって、この美しい自然に囲まれて、子供達が楽しそうにビーチバレーやってるわけですよ。

これが人間のあるべき姿だ!

激しくそう思った私は、突然芸術家モードに入って写真をとったのですな。結果は散々でしたが(笑;

やーしかし、コンクリートとゴムでできた校庭で遊ばされてる東京の子供は可哀相です。携帯も電話もコンビニも水道も電気もなく、日本人よりはるかに 貧困なこの島の人たちのほうが、私にはよっぽど幸せそうに見えます。本質的に貧しい生活してるから、せめて金くらいは持ってないと自負心が保てないです ね。

宿の夜は暇です。TVなんて当然ないわけで、酒飲んで雑談するよりほかやることなし。で、ブナケンの環境保護局で現在働いている兄ちゃんと、宿泊客 数人とで、環境問題について語ったりするわけです。ブナケンの人たちは、環境保護に基本的には同意してくれるらしいのですが、島外から、あるいは一部の島 の人は、ある誘惑に負けてしまいます。その誘惑とは、主にシンガポールなどからくる華僑の中国人による、ダイナマイト漁です。ダイナマイト漁は底引き網と 一緒で、環境根絶やし型であると同時に、珊瑚などにも傷をつけるので、環境破壊力抜群です。しかし中国人は夜間、ダイナマイトを持って島に現れ、地元の漁 師にダイナマイトを渡して、ダイナマイト漁で得た魚(とくにフカヒレなど)を高価で買い上げていくらしいです。ブナケンの夜は、パトロール隊とヤミ漁船とが日夜戦っているとか・・・

諸悪の元凶である、中国人の乗った船を逮捕したいとこですが、環境保護局のパトロール船はぼろく、中国人が乗ってくる船には追いつけないので、どう しようもないのだとか。しょーもないODAとかで環境破壊促進してないで、こーゆーとこに最新鋭の哨戒艇を援助してあげてください>外務省

というわけで、現地たった3泊しかできず、とても忙しいスケジュールでしたが、無事帰国しました。ずーっとブナケンにいてもよかった気もするけど(爆;


ブナケンへ旅行したいと思ってる人へ

4日しか滞在してないくせに、偉そうなタイトルですね。まあ都会の生活はこけおどしてナンボなので、許してやって下さい。
まず基本的なとこで、飛行機ですが、デンパサールあるいはジャカルタを経由して、ガルーダ・インドネシアを利用するか、シンガポール経由でシンガポールエ ア・シルクエアを利用するかのどっちかでしょう。ガルーダだと毎日飛んでますが、往復で10万円近くするのに対し、シンガポール経由だと週3便ですが、私の場合5万円でいけました。とにかくどうにかして、Manado(メナドorマナド)まで行きましょー

もし、ブナケンの綺麗な海(特に有名なドロップオフなど)を堪能したいだけなのであれば、悪いことは言わないから、Manadoに宿泊しましょー。お湯のシャワーもあるし、スーパーもあるし、レストランもあります。ダイビング ショップも一杯あるので、毎朝Manadoからダイビングボードでブナケンにいけば、きっと楽しめます。日本語だって通じちゃうかもしれません。
(ブナケンにももちろんダイビングショップはあって機材もありますが。日本語は確実に通じないでしょー)
滞在予定が長いなら、途中ブナケンに1泊だけするなんてのもいいかもしれません。PublicBoatは昼2時出発の1日1往復らしいです。ボートをチャーターするなら、日帰りも可能でしょう。

それでも俺はブナケンに泊まるんじゃ! って人は、その情報の少なさに驚くでしょー。英語の情報も含め、私も事前の情報集めにはかなり苦労しました。宿を予約するとかは、基本的に無理です。なんせ昼は電気がない島なんで(笑;
ブナケン島にはパンガリサン海岸とリアン海岸があって・・・などという程度の情報は確保していったのですが、結局空港でつかまった客引きに拉致されましたw

Public Boat は毎日1便、マナドとブナケンを往復しており、値段は日本人的には事実上タダ(10円くらいだったような)らしいですが、なんというかインドネシア語が しゃべれないと、あれに乗るのは厳しいかも。どこから出るのかとか、どっちの海岸にいくのかとかねえ。やはり英語しかしゃべれないと、結局は客引きの言い なりになるのが手っ取り早いということでしょう。ということはつまり、空港が勝負ということです。客引きは空港のカウンターを出て1秒後から襲ってきます。飛 行機降りたら、まず荷物をわけたり財布をわけたりして、トイレいって落ち着いて、事前に調べた相場をもっかい確認して、準備を整えてから、入国しましょー。空港のカウンターを出た瞬間から戦いは始まっています(笑;

そんなわけで、インドネシア語を勉強していくことを、強力にオススメします。

ブナケンでの宿泊事情ですが、私の場合まったく何の問題も感じませんでした。「真水だけはないと死ぬ」と思ってましたが、幸い私が行った時期はちゃんと朝夕に雨が降ってくれて、真水は豊富。
最大の問題は蚊ですかね。 ベッドは一応蚊帳つきでしたが、まあいろいろ大変です。宿で蚊取線香用意してましたが、虫除けスプレーがあると 重宝するでしょー。ま、南国に蚊はつきものなので、ある程度は諦めの気持ちも必要でしょー。
エアコンが欲しいとは一度も思いませんでした。暑けりゃ水浴びればいいだけで(^^;
お湯のシャワーも、まったく欲しいと思いませんでしたねえ。夜にゆったり湯につかれないなんてありえない!という方は、Manadoに宿泊するしかないでしょー
ちなみに、南の海に行く以上、日焼け止めはないと死にます。即死です。蛇足とは思いますが、一応念のため(^^;



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