ウィーン,ロンドン旅行記(2000年秋) ウィーン編
11月1日
家を朝6時に出発し,関西空港発1015から12時間のフライトでフランクフルト到着,
さらに待ち時間2時間,飛行時間1時間の,合計19時間の長旅のあと,ようやくウィーン
に到着した。目的地であるIIASA研究所は,ハプスブルグ家のマリアテレサが避暑地と
して築いたというこの建物である。
のっけからヨーロッパの雰囲気爆発で始まったが,翌日は先生達にウィーン観光へ
連れていってもらうことになった。
2日
普段,昼夜逆転の生活をしているため,ほとんど時差ボケもなく,元気にウィーン観光へ。
StephensPlazには,やたらとでかい大聖堂があった。いやあ,すごい。うーん,
ヨーロッパの雰囲気爆発。見事なもんである。その後,美術館へ移動。むうん。
非常に美しいキリスト教絵画が多数展示されている。しかしテーマは限られているため,
同じような絵が多い。代表的なものとして
- 大天使ミカエル:ミカエルが堕落した天使どもを上からしばきまくる絵
- スザンナ:入浴中の女性を怪しい男がのぞいてる絵
- 聖母マリア:キリスト誕生の絵。預言者たちが,これは神の子だと告げる
- 諸行無常?:砂時計,少し腐った果物,枯れかけの花など。キリスト教じゃないかもw
たしかにどれも見事な絵なのだが,あまりにも写実的で,同じようなのばっかなので,
いい加減にあきてきた。しかし先生達と一緒の行動なので,我慢して3時間ほど
そこで過ごす。飽きた理由の一つは,英語の説明がまったくないこと。信じられない
ことに,ウィーンの博物館はどこも英語の説明がまったくない。英語はある程度
通じるのだけど,街のどこにも書かれていない。空港から一歩でれば,そこは
ドイツ語オンリーの世界なのであった。
3〜6日
朝8時30分より,途中それなりに休憩しつつも,午後7時ごろまでずっと英語の発表
とディスカッション。ちぬ(TT;
7日
ようやく研究づけの日々がおわり,今日は楽しいExcursionの日。つまり遠足w
メルクという,ヨーロッパ最大の(オーストリア観光政府比)修道院みたいなとこが
メイン。修道院といっても,実際には城みたいな感じで,うら若い修道尼みたい
なのがいたわけではなく(いたかもしれんがw),僧兵みたいなのが城を築いて
一大勢力になっていたようだ。ここは学問のレベルもたかく,江戸時代が始まった
ばかりのころに書かれた日本の地図があったことには驚いた。北海道もEZOとして
ちゃんと書かれていて,それなりに正確である。でも長崎が異常に大きいのはご愛嬌w
ほかにも,カリフォルニアだの,5大湖だの,黒船がきてびっくりするのも当然と思われる
ほど,この頃のヨーロッパの文明は進んでいたのですね。手書きの本がたくさん並んだ
図書室もすごかった。手書きといっても,非常に綺麗で,まるで印刷したように文字の
サイズなども統一されている。
その後,WineTastingに連れて行ってくれた。ここで,ワインの製造過程を全部実物を
使って教えてくれたのち,Tastingに入る。うんちくが分かると,ワインもいっそうおいしい。
さらにワインは安い! スーパーだとボトルで20ATS=140円くらいで売ってる。
ここでは高級ワインを買ったけど,それでも100ATSで買えた。いいおみやげができた。
さて,次はいよいよ,先生達と離れて,一人でイギリスへと行きます。
すべてスケジュールされたオーストリア旅行とは違い,無謀レベル無限大の個人旅行
イギリス編へGO!